発音

yoshihironaito2004-11-12

既にご存知の方も多いのですが、中国語には色々な方言があります。同じマンダリンでも
北京と台湾ではまるで違う。北京の方は「SH」の発音がしっかりしていたり、台湾の方は
Rをまかない発音をしていたり…。広東語は香港周辺だけだから、読み方なんて一つしか
ないだろうと考えていましたが、これまた人によって違ったりもするのです。私が香港に
来るときに買ったガイドブックによっても、発音が色々違っているのです。例えば、ある
ガイドブックには牛肉を「ガウヨッ」と書いてあるのに他には「アウヨ」と書いてあったり
します。で、リッキーに聞いてみたところ「どっちでもいいよ」だそう。「ムゴイ」も
はじめmの子音だけの発音で始まるのが本当ですが、人によってはnで発音する人もいます。
しかも香港人の多くはnとlの発音の区別がつかないみたいです。私の名前も、「内藤先生」
=「のいたんしんさん」が正解のはずなのですが、「ろいたんしんさん」と言われたりします。
「好耐無見(=久しぶり)」も、「ほうのいもうぎん」なのですが「ほうろいもうぎん」と
言っているのを耳にします。ってな訳で、折角買ってきた「今すぐ話せる広東語」、今すぐは
通じない発音ばかりでした。むしろ伝統的でない発音をしたほうが通じることが多いということが
最近分かってきました。←おせーよ。
結論を私なりに纏めてしまうと、広東語は子音も母音もいい加減で、だからこそ声調(声の
トーン)が大事になってくるのだ、と思います。