存在するデスノート

今更ながら、デスノートの流行ってる香港で一言。デスノートって言うのは完全に
フィクションですが、私みたいな仕事をしてるとデスノートに似たようなものって
マーケットに沢山あるんじゃないかと思ってしまいました。「嘘から出たマコト」
という言葉がありますが、マーケットって実際に取引が行われた価格が時価になって
しまいます。株や債券などでは需給が安定しているため滅多に変な事が起こらないの
ですが、需給の薄いマーケットでは一旦取引をした者勝ち。金利デリバティブでは
ＴＯＴＥＭというシステムがあって、「どこがマーケットの中値か」を出し合うのが
あるのですが、これこそまさにデスノート。ＴＯＴＥＭに最初に中値を書き込んだ
人たちが勝利者です。後から書き込んだ人は「他の人はここでマークしてます」という
情報から、既存者に従わざるを得ない。生き残りたければデスノートの所有者＝ＴＯＴＥＭ
の参加者にならなくてはいけないと、思います。
あと、格付け会社ってデスノートじゃない？米国の住宅バブルが分かってた当初から
サブプライムなんてＡＡＡのわけないのに、格下げした途端にＣＤＯのクレジットが
落ちる。実際のモノラインの健康状態（余力）に関係なく格付けが下がるかどうかで
保証債の信用力が左右されちゃうわけですから。書いたモン勝ち。
よく見てるとこんなのが一杯あるんです。