香港教育事情

Rッキーと教育の話をした。Rッキーが言うには、「小さい頃は自分の国籍さえ知らなかった」
と言っていた。将来変換が予定されていた時点での植民地での教育は微妙なのかも。ちなみに
国史を深く習わなかったらしい。驚いたのは、一般教養という「ムダ」が省かれた、いわゆる
プラグマティズムに則った教育が確立していると言うこと。例えば、私は理系に行くことを
高校1年位で既に決めていたが、高校3年で政経や現国などが必須になっていたし、高校2年まで
音楽の授業(音楽・美術・書道から選択)が必須だった。ところがRッキーに言わせると、香港で
高校生になって音楽を習っている人は1割もない。理系を決めていれば文系授業さえない。
「元カノに言われるまで、『音楽の父』って誰か知らなかったし」だって。確かに、余計な知識
かもしれない。日本人は画一すぎるのかも。ロシア五人組を教科書どおり並べられる日本人より
知識はなくともカラオケを上手く歌える香港人のほうが、人間として面白いと思う。
念のため、私は今の日本の教育が遅れていると言ってるのではありません。活かせない人が多いと
いう意味です。私は一般教養のお蔭で色々楽しめていますから。