読書

yoshihironaito2004-08-18

休暇から帰ってきてどこも出かけないと暇なので、今日は同僚(K西さん)から借りた
PHP新書「なぜ国家は衰亡するのか」を読むことに。ってゆーかこれ3ヶ月くらい
借りっぱなしだな…すいません、ほんと。内容は、国家の繁栄と衰亡を、ローマ帝国
大英帝国、日本と比較して推測したり、日英の島国的な国民性と米中の大陸的な国民性
の比較等々。内容的には斬新な視点から物事を切り開いているのもあり、満足できます。
ただ、著者の結論に関しては私の結論と半分くらい食い違う点があり、今後の見通しに
ついては見方が人それぞれなのだと実感させられました。お勧め度★★★★☆。
(すんませんねー、人から借りた本なのに。)寛政の改革については、今の構造改革
かなり共通するものがあり、感慨を覚えてしまいそうですね。実際の改革ってのは、人に
受け入れられないものですからね。寛政の改革も当初民衆は歓迎したが様々な禁令を
窮屈に感じるようになり不満が続出することを松平定信自信が予知してました。現在も
当初小泉内閣の支持率は圧倒的でしたが、改革が年金問題等に及ぶと国家のプライマリー
バランスよりも自分の財布ばかり気にする民衆としてはどうしても賛同できなくなって
しまう。逆に民衆がまだ改革を支持している限り構造改革なんて中途半端なものなのかも
知れない…って思ってしまいます。松平定信の時には有能な後継者が育っていたようでも
今の後継者はなかなか…ってひょっとして安倍さんくらいしか候補いないのか?