1984年

某駅前

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)

1949年の小説。共産・全体主義を風刺した小説で、当時のスターリン政権を
モデルにしたと言われていたと思いますが、今読んでみるとロシアより
中国に似ている。党の批判をするだけで投獄されるところまでは今の中国と
同じだし、仮想敵を国外に作るところ、歴史を改竄するところなどはそっくり。
テレスクリーンはさすがに無いけど、インターネット検閲ソフト導入がもし
実施されれば間違いなく小説中のオセアニアそっくりになると思う。
小説が書かれたのは文革よりずっと前だがみんなが互いを告発している様子は
文革そのものだし、ニュースピークという新しい言語は中国が簡体字を導入
したのと酷似していて、恐怖すら覚えます。