北朝鮮事情

昨日核実験を行った北朝鮮、各国からの非難を浴びています。さて、その非難の仕方
なのですが、日本と中華圏とではちと違うんです。日本の関心事は主に、「放射能
漏れはなかったか」「安全なのか」「大気への汚染の可能性は?」といったもの。
ところが、香港の新聞ときたら

北朝鮮は中国を裏切った」−アップル・デイリー
「核への恐怖からハンセンは228ポイント下げた」−頭條日報

ここまで来ると、何がその国民にとって重要なのかが浮き彫りになりますね。
日本は、被爆を経験している唯一の国。核の恐ろしさを知っているので核汚染や核戦争や
テロへの懸念が一番の関心事になりますが、他国ではプライドや経済への影響が気になる。
でも、、そんなものは全て安全の上に成り立っているものに過ぎません。ここからは、
「なぜ核実験をしてはいけないか」という問題になると思いますが、過去核実験を行っている
国からすれば「核不拡散条約に反するから」という理由しかないでしょうが、日本にとっては
条約があろうとなかろうとそんなもんすべきはないに決まっているという共通認識があります。
日本人は小学生から被爆の写真を見たりして核の恐ろしさを見聞していますが、香港などでは
そういった経験は稀少なのかもしれません。