中国元切り上げ

ついに日本時間8時、人民元が8.2765から8.11に切り上げられました。直後の
マーケットの動きは円高・米債安でしたがその後ロンドンでの爆発が伝えられる
と米債には買戻しが入りました。
円高についてはアジア通貨高観測によるものですが、個人的には円が買われ続ける
要因ではないと考えています。その理由は人民元に投資圧力があっても、日本円
には投資圧力がそこまでないことや、今回の米圧力が対中国の経常収支の悪化を
理由としていることにあります。
今回の切り上げは中国人民銀行が対外圧力を回避する目的で影響のない程度行ったものと
考えており、切り上げのトレンドを作るものでないと考えます。景気への影響は限定的。
10月までに切り上げが予想されていたので、先月「Xデー」の憶測があったことを考え
れば実質予想の範囲内です。